「強みを活かすにはどうしたらいいんだろう…」
「自分の強みを知る方法って何?」
といったお悩みを抱えていないでしょうか。
強みとは、自分では意識せずとも周りから見て自然にできてしまうことです。
この記事では、元ブラック企業のシステムエンジニアから強みを活かして起業した筆者が、強みを活かすための方法やその実例、強みを活かすためのロードマップを解説します。
記事を読み終わるころには、自分の強みの活かし方がわかり、毎日の仕事が心から楽しくなるでしょう。
自分の強みを最大限に活かして、なんとなく満たされない日々を抜け出したい方は、ぜひ参考にしてみてください。

強みを活かすとは得意で成果をあげること

そもそも自分が意識していなくても自然にできることは強みだといえます。
強みを活かすとは、自分が持つ優れた能力や特性を効果的に用いて、成果を上げたり、目標達成に貢献したりすることです。
「強みを活かす」と聞くと、特別なスキルや才能を想像するかもしれません。しかし、実は自分ができることの中に、強みは隠れています。
たとえば、これまでの人生で下記のような経験はないでしょうか。
- 人から褒められても「当たり前でしょ?」と感じる
- 何かを達成しても「できて当然」と思う
- 自分には簡単にできるが、他人がやるとなぜかうまくできないことがある
ひとつでも思い当たるものがあれば、それはあなたの強みに近いものでしょう。
強みを知り、適切な場所で活かせれば、少ないエネルギーで大きな成果を生み出せます。
また、周囲から感謝され、あなた自身の自己肯定感も高まる良い循環が生まれるのも強みを活かす大きなメリットです。
強みを活かすための4ステップ

では、どうすれば自分の強みを活かせるようになるのでしょうか。強みを活かすためには、まずは何よりも自分の強みを知る必要があります。
具体的なステップは下記のとおりです。
- ① 経験・知識を棚卸しする
- ② 自分の性格を書き出し、ポジティブに変換する
- ③ 価値観の違う人のいる場に行く
- ④ 自分ができることをPRする
それぞれ詳しく見ていきましょう。
① 経験・知識を棚卸しする
まずは、これまでの人生経験や知識を棚卸ししましょう。棚卸することで、自分が当たり前だと思っていたことを客観視でき、強みだと認識できます。
まずは、下記の質問に答えてみましょう。
- これまでで時間をかけて取り組んだことは何ですか?
- これまでで、お金をかけたと思うことは何ですか?
- 人からよく褒められることは何ですか?
- 今までの人生で、これは頑張ったと思うことは何ですか?
- 気づくと集中しすぎていたり、時間が経っていたりすることは何ですか?
これらに答えられたら、そこで得られた知識や経験も書き出してみましょう。
なお、些細なことでも書き出してみるのがポイントです。
下記のシートは、質問内容を1枚にまとめたものになるので、ぜひ活用してみてください。
② 自分の性格を書き出し、ポジティブに変換する
次に、自分の性格を思いつく限り書き出してみましょう。性格は自分で思うこと以外に、人から言われるものでも構いません。
書き出しの段階では、無理にポジティブなものだけでなく、ネガティブなものも入れてみましょう。
書き出したら、ネガティブに感じられるものをポジティブに変換してみます。
下記は短所を言い換えた例です。
- 「飽きっぽい」⇨「新しいことに意欲的である」
- 「心配性」⇨「リスク管理能力が高い」
- 「計画性がない」⇨「瞬発力がある」
- 「人見知りである」⇨「信頼関係を築くのが上手」
どのような性格も捉え方によっては、ポジティブになり、強みになります。
自分の性格をさまざまな視点で捉えてみると、これまで気づかなかった強みを発見できるでしょう。
③ 価値観の違う人のいる場に行く
自分とは価値観の違う人のいる場所に行くことも重要です。自分の強みは、自分ではなかなか気づきにくいためです。
価値観の違う人に出会うためには、下記のようなものが有効です。
- 異業種交流会
- 地域のボランティア活動
- オンラインサロン
- 好きな著者の出版記念イベント
これまで行ったことのないイベントやコミュニティに、積極的に参加してみましょう。
④ 自分ができることをPRする
自分の強みが見えてきたら、周りの人にPRするのもポイントです。PRといっても、大々的に宣伝する必要はありません。
まずは、身近な同僚や友人に「実はこんなことができる」「こういうことで困っている人がいたら手伝える」と伝えてみましょう。
実際に何かをお願いされ、依頼をこなして喜んでもらえれば、より強みであることを理解できます。
自分の強みを最大限に活かすためのアイデア3選

自分の強みが一つでも見つかったら、活かすために行動することが大切です。ここでは、今の仕事からキャリアチェンジまで、強みを活かすための3つのアイデアをご紹介します。
- ① 新たな企画や仕事にチャレンジしてみる
- ② 今とは違う部署に異動する
- ③ 転職・起業する
順番に解説します。
① 新たな企画や仕事にチャレンジしてみる
今の職場で、強みを活かせるような企画や仕事があれば、積極的に手を挙げてみましょう。
たとえば、人の話を聞くのが得意といった強みであれば、顧客に直接ヒアリングするプロジェクトや社内の課題解決チームへの参加が効果的です。
反対に、これまでは苦手だと断っていた仕事に、あえて取り組んでみるのも良いでしょう。
周りの人が嫌がってやらない仕事を率先してするのも、強みを活かせる可能性があります。
今の業務の枠を超えて、新たな仕事にチャレンジすると、想像もできないような結果を生むかもしれません。
② 今とは違う部署に異動する
今の部署で、なかなか強みを活かせないと感じているのであれば、部署異動を検討するのも一つの方法です。
会社員は基本的に、今いる部署で与えられた役割をこなすのが、大前提です。
もしも、今の業務よりも自分の強みが活かせそうな仕事があれば、そこの部署に異動するのも良いでしょう。
ただし、部署異動は簡単にはできないので、上長への相談は欠かせません。
異動できるタイミングもあるので、日頃から異動希望の旨を周りにアピールしておく必要があります。
③ 転職・起業する
今の会社ではどうしても強みを活かせる機会がないと感じた場合は、転職や起業も視野に入れてみましょう。
強みを活かせる職種や会社に転職すれば、そこまで頑張らなくても成果を上げられ、収入がアップする可能性もあります。
また、転職ではなく、自分で事業を立ち上げる起業といった選択肢もあります。
2020年版「中小企業白書」によれば、副業起業準備者は2007年から2017年にかけて、年々増加傾向にあります。

引用:2020年版「中小企業白書」 第1部第3章第3節 多様な起業の実態
上記のデータから、過去10年以上に渡り、本業以外にも別の仕事をしたいとのニーズが高まっていることがわかるでしょう。
なお、書籍「あなたの『当たり前』が武器になる 自分の価値を見つける7つのヒント」では、筆者の実体験に基づいた、強みの活かし方や起業のヒントを知れます。
将来的に起業が気になっている方にぴったりの一冊です。
一章無料立ち読みも期間限定でしているので、ピンときた方は下記リンクよりご覧ください。

強みを活かして起業した人の事例

強みを活かすためのロードマップやアイデアがわかったところで、ここからは、実際に強みを活かして起業した人の事例を紹介します。
当記事の筆者である尾田は、現在Y’sエスコート株式会社の代表です。
筆者は、元々ブラック企業でシステムエンジニアとして働いていました。
システム関連の知識やスキルは筆者にとって常識です。しかし、あるとき、それが当たり前でないことに気がつきます。
エクセルを使えなくて困っている方に、30分ほどで資料を作ると、スピード感に驚かれ、非常に感謝されたのです。
この経験が、筆者にとって大きなターニングポイントとなりました。
起業のために、特別なスキルや新たな知識を身につけたわけではありません。
自分がすでに持っているものをそのまま相手に提供したら、感謝され、価値を生み出すことに気づいたのです。
この気づきから、WEB制作や広告運用など、自身の当たり前をサービスとして提供するY’sエスコート株式会社を設立しました。

自分の強みは、自分では気づかない当たり前の中にあることに気づかせてくれる事例です。

そもそも自分の強みがわからないと感じたら

ここまで読んで「自分の強みがイマイチわからない…」「強みを活かすために行動できるかが不安」といった方がいるかもしれません。
強み自体は、自然にできてしまうため、気づきにくいのが特徴です。これまで紹介した方法を試しても、すぐには見つからないケースもあるでしょう。
もし、自分の強みを見つけるためのヒントが欲しい方は、ぜひ下記の書籍を読んでみてください。

元ブラック企業のシステムエンジニアである筆者が、どのように強みを発見し、現在の起業に至ったかのストーリーが詳細に書かれています。
強みを見つける以外に、下記の内容を取り扱っているのも特徴です。
- 好きなことを仕事にできるか問題
- 成功者の言葉の受け止め方
- 仕事の本当の価値
本を読むことで、今のモヤモヤを解消するヒントが見つかるでしょう。自分の当たり前がいかに価値あるものか、きっと気づかされます。

強みを活かすときの注意点

最後に、強みを活かすときの注意点を2つ紹介します。
- ①苦手なことにもチャレンジする
- ②目の前の人に喜んでもらえているかをチェックする
これらに気をつけることで、自分の強みをより発揮できるようになります。順番に見ていきましょう。
①苦手なことにもチャレンジする
強みを活かすのと同時に、苦手なことにもチャレンジするのを忘れないようにしてください。
得意でないことにチャレンジする姿勢は、自身の成長にとって不可欠なためです。
努力する過程で、新たな強みやすでに持っている強みをさらに伸ばすヒントが見つかる場合があります。
もしも、苦手なことばかりを避けていたら、視野が狭くなり、強みを見つける機会を失ってしまうかもしれません。
強みを活かすのと同時に、苦手なことを避けないように気をつけましょう。
②目の前の人に喜んでもらえているかをチェックする
強みを活かして何らかの価値を提供しているときに、目の前の人が喜んでいるかどうかをチェックしておくのも大切です。
「強みを活かしたい」との一方的な思いだけでは、相手からは窮屈に感じられるかも知れません。
相手の反応をよく観察したり、感想や意見をもらったりすることで、自分の強みがどのように役立ったのかがわかるでしょう。
強みを活かす上で相手に喜んでもらわなければ、意味がありません。価値を提供できているかを定期的に省みるのがポイントです。
強みを活かせば、キャリアの選択肢は無限大!

「強み」と聞くと、特別な才能やスキルをイメージしがちです。しかし、実は自分の当たり前の中に強みは隠されています。
強みを発見するためのステップは下記のとおりです。
- ① 経験・知識を棚卸しする
- ② 自分の性格を書き出し、ポジティブに変換する
- ③ 価値観の違う人のいる場に行く
- ④ 自分ができることをPRする
ただし、強みを活かすのは、きちんと相手に価値を提供し、喜んでもらうのが目的です。
また、強みを活かそうとするあまり、苦手なことを避け続けると視野が狭くなる恐れがあります。
強みを発見し、活かすと同時に、不得意なことやこれまでとは違うことにチャレンジし、自分の強みを見つけてみましょう。
下記の書籍では、当たり前が武器になることを見つけるヒントが詰まっています。

これから強みを活かしたいといった方は、意外な強みを見つけるきっかけになるので、ぜひ読んでみてください。
